院長挨拶

病院長 寺本 明

病院長 寺本 明

当院は、昭和24年5月に設立されており、全国の労災病院の中でも最も歴史のある病院の一つとして位置づけられております。勤労者の健康と福祉を増進するという創立の趣旨のもと、歴代の院長を始め職員一同はこれまで労災病院としての使命を懸命に果たして参りました。
さて、近年、労働環境の改善や社会構造の変化などにより、従来型の労働事故の発生は減少する一方、メンタルヘルスの問題や生活習慣病が勤労者にとって大きな障害となってきております。当院では、本来の設立趣旨であり、病院の特性でもある勤労者医療(政策医療)に精神的支柱を置きつつ活動を続けて参りましたが、最近は事実上、地域の中核病院としての役割が大きくなって来ております。
平成22年8月には、東京都から地域医療支援病院として認定されており、今後はますます地域の病診連携・病病連携を実効的に深め、地域の皆様方の健康の保持、増進を推進する使命を担っていきたいと考えております。地域医療は突き詰めると救急医療に行きつくわけであり、地域の皆様の健康の砦となるべく救急医療の更なる充実を図っていきたいと存じます。 また、当院は、(財)日本医療機能評価機構から、平成18年9月(Ver.5.0)、平成23年11月(Ver.6.0)に引き続いて、平成28年11月(3rdG:Ver.1.0~)にハード及びソフトに関して適切な病院基準を十分満たしているとの認定を受けております。
平成24年度には、電子カルテの導入、3テスラMRIの設置(1.5テスラMRIとの2台体制)、内視鏡センター及び外来化学療法室の移設と拡充、などを実施いたしました。また、各病棟の4人床室の一部にはパーティション等を配置して、個室的な効果を出すような試みも致しております。
政策医療、地域医療以外にも、当院のいくつかの分野においては本邦をリードするような先端的あるいは独創的な医療や事業を打ち出していきたいと考えております。その一環と致しまして、平成24年11月から、大田区と協同して、テクノフロント森ヶ崎内に大田区医工連携支援センターを立ち上げ、さらに同センター内に「東京労災病院医工連携室」を設置しました。これは、我々医療者が常々抱いている医療機器などに関するニーズやシーズをこのセンターに提示し、大田区内の優れた物つくり技術とマッチングさせようという試みであります。先端医療の実現や専門医療の確立には数年かかるものと思われますが、いくつかの分野においては全国屈指の医療施設に育て上げたいと考えております。
最後に、当院では、最善の医療を温かい心で、をモットーに、職員ともども皆様に愛される病院作りをしてまいりたいと考えておりますので、ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

東京労災病院